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2-1

平日の午後三時すぎというときだからか。電車は帰宅部の中高生やマダムでいっぱいだった。
電車を降りて駅に出る。
駅前は賑やかだった。
どこのカフェも盛況だし、ゲームセンターにはちょっとガラの悪そうな男子学生や、これまたちょっと見栄えの悪い化粧をした女子学生がクレーンゲームやプリクラを楽しんでいる。
と思ったら、サラリーマンのような人がコーヒータイムを満喫していたりした。
そんな制服やスーツの中を冬季は、赤を基調とした私服で歩いていた。
ただぶらぶらしているわけではない。目的地はもう見えていた。

幻灯市記念大学病院

幻灯市内にある病院の中でも一、二の規模を争うほどの総合病院。
ただしこの病院は能力者を収容するための施設という、いわゆる裏の顔を持っていた。
そこに冬季の今回の仕事に関係する人物がいる。
夏目絵里という名から女性だという推測はつけてある。
男性だったら驚きなのだが。
病院に入ると、中は患者さんや看護師さんでいっぱいだった。
にもかかわらず、静かだ。
さすが病院と言ったところか。
とりあえず、総合受付に行く。
まずはこちらへという誘導に従った結果だ。
「こんにちは。どうなさいましたか?」
「ちょっと面会を」
そう言うと看護師さんは奥の方を指した。
「それでしたら、奥の方に行くと面会受付がありますからそちらの方でお手続して貰うことになります」
「わかりました。ありがとうございます」
一礼して面会受付に行く。
「こんにちは。面会を希望でよろしいですか?」
「はい。夏目恵理さんのところに」
「夏目・・さん?少々お待ちいただいてもいいでしょうか」
「どうぞ」
受付の人はキーボードを叩き始めた。
恐らく、一般患者のリストには入っていないのだろう。
待つこと五分。
「すいません、こちらには夏目恵理さんというお方はいないようですが…」
「そんなことはないはずです」
「ええ、わかっています。ですのでこちらの方を記入していただいて…あ、その前に身分証などはお持ちでしょうか?」
「はい、これでいいですか?」
生徒手帳ではなく、幻殺士証というカードを渡した。
当然、証明写真もプリントされている公式の物だ。
「…はい、ありがとうございます。それではこちらの書類にですね、お手数ですがお名前とご住所のほうをお願いします。…はい、ありがとうございます。こちら、入所証ですね。こちらを身に着けて、奥にあります緊急口からお入りください」
「緊急口から?」
「ええ」
恐らく、一般の人たちが入らないように偽造したのだろうと勝手にあたりをつけた。
「お帰りの際には出入り口付近に回収所がありますのでそこでお願いします」
「わかりました」
受付を終え、非常口…に偽造された特別主要患者たちがいる病棟に続く入口へ行った。
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No title

約二ヶ月炎華の章の更新が無かったから、存在が忘れられてるのかと思ってたぜw
途中書きのままだったからモヤモヤしてたんだけど、更新があってなにより
プロフィール

結城

Author:結城
結城 史進(ゆうき ししん)
大学生から社会人に変身した。
最近は仕事をする傍らで帰ってからSS書いたりするのが趣味。
合同誌に少しながら参加していったりしてます。

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